筋トレをしている人に対して「脳筋」だの「何を目指しているの?」といったナンセンスな発言が飛び交うあたり、やはり日本のフィットネスは遅れているように感じます。
今回は筋トレをすることで得られる5つの科学的メリットを紹介します。
筋トレで得られる科学的メリット5選
筋トレをすることで得られるメリットは無数にありますが、その中でも特に重要だなと思うのは以下の5項目です。
①テストステロンの増加
②太りにくい身体になる
③ストレスが減る
④体温が上がる(免疫力アップ)
⑤熱中症になりづらくなる
それぞれ具体的に解説します。
①テストステロンの増加
テストステロンは男性ホルモンの一種です。
男性ホルモンのうちの9割はテストステロンで出来ており、男性としての魅力を示す最も大きな基準の1つと言われています。
体力、精神面の安定、決断力や判断力、精力などに関わるので、快適に生きる上で欠かせないホルモンです。
「筋トレをすることがテストステロンを増やすのに最も効果的だ!」というのは研究で何度も実証されています。
詳しく研究が知りたい方はこちらをどうぞ。
そして不足している状態が続くと身体から活力がなくなり、肥満・慢性疲労・うつ病などの原因になります。
テストステロンが減少する主な原因は以下のような感じです。
・カロリー不足
・栄養不足
・過度なストレス
・オーバーワーク(運動のやり過ぎ)
・運動不足
・睡眠不足
・アルコールの過剰摂取
・タバコのやりすぎ
普段から定期的な運動・ストレス対策・バランスの取れた食事・しっかりとした睡眠という4つの基本を大切にして、アルコールやタバコなどの趣向品を避ければまず減ることはないです。
別にお酒飲まなくても大音量で音楽聞きながら筋トレすれば酔えるようになるので安心してください。
仕事終わりの酒よりも筋トレ終わりのプロテインです。
②太りにくい身体になる
筋トレをすれば基礎代謝が増えて太りにくい身体になります。
というのは誰でも知っているかもしれませんが、実をいうと基礎代謝アップだけでなくもう1つ大きな効果があります。
それがEPOCです。
EPOCというのは筋トレなど無酸素運動をした後に24時間以上にわたって身体が脂肪を燃やしやすくなる現象のことです。
筋肉が1kgずつ増えると代謝が13kcal増えますが、筋トレをすることでEPOCの恩恵も受けられるので実質的には筋肉1kg当たり30~50kcalくらいはカロリーを燃やしてくれるでしょう。
③ストレスが減る
筋トレをやるとエンドルフィン・アドレナリン・ドーパミンなどが生成されます。
これらは気分を高揚させたりリラックスさせる効果を持つので筋トレはストレス解消に絶大な効果があります。
それだけでなく、テストステロンの増加やストレスホルモンであるコルチゾールの減少効果も研究で確認されているのでメンタルも強くなる可能性が極めて高いです。
④体温が上がる(免疫力アップ)
筋トレが免疫力を上げる仕組みはいたってシンプルです。
筋肉が増えると平均体温が上がるので、病原菌をやっつける免疫力が大幅にアップします。
何年も筋トレやパワーリフティングをしている人は平均体温が37度前後あったりしますが、彼らにとっては微熱ではなく普通の体温なんです(笑)
⑤熱中症になりづらくなる
これも意外と大きなメリットで、筋肉は水分を蓄える働きがあるので筋肉量が多ければ多いほど熱中症リスクは下がります。
あまり知られていなかったりしますが、夏バテとかで困っている人は夏に向けて筋トレした方がいいかもしれませんね。
筋肉を笑う者は筋肉に泣きます
筋肉をバカにしている人は間違いなく健康リスクが激増します。
精神面の安定や日中活発に行動できる体力を維持するためにはどう考えても筋トレが必要です。
テストステロンが低下するとあらゆる不調が起こりますし、サルコペニアという年をとってから筋肉が衰える現象も主に運動不足が大きな原因とされています。
今まで筋肉を舐めていた方も筋肉に対する認識が変わったのではないでしょうか。
今後医療費などの負担もどんどん増えていくと思うので、健康を損なうデメリットはこれまで以上に増えるかもしれません。
それだけでなく、21世紀ではうつ病の人が激増する可能性があると言われているので、心の健康にもしっかりと気を配る必要がありそうです。
健康をいったん失ってしまうと取り戻すのに時間がかかるので、後悔しないためにも何かしらの運動を取り入れていくことをおすすめします。